Rite in the Rain RANGE FORM 周辺観察情報 防水カード 2枚セット

Rite in the Rain RANGE FORM 周辺観察情報 防水カード 2枚セット

全天候型 防水ノート Rite in the Rain と同じ紙を使用した、RANGE FORM 防水カード 2枚セットです。

Standard Range Card (DA Form 5517) は、機関銃や対戦車ミサイルといった直接照準火器 (Direct Fire Weapon) のために、防御陣地などの視点から作成される周辺射撃区域の略図です。

カードの目的は、射撃を計画・統制し、特に夜間や悪天候などの視界不良時でも、射手が迅速かつ正確に目標の捕捉をできるよう補助することです。

米軍では、このRite in the Rain製Range Cardを使用しています。

Range Cardは主に2つのセクションから構成されます。

1. 略図セクション（SKETCH SECTION）
陣地から見える景色を、射手の視点で描き込みます。

- 射撃セクター（Sectors of fire）: 射手が責任を持つ左右の射撃範囲。左限界線（LPL）と右限界線（RPL）を記入します。

- 主要射撃方向（Principal Direction of Fire, PDF）: 最も脅威度が高い敵が来ると予想される方向、または最優先で射撃すべき方向。

- 目標基準点（Target Reference Points, TRP）: セクター内にある、特徴的で識別しやすい地形や物体（例：孤立した木、建物の角など）。距離を正確に測定し、目標指示や射撃修正の基準にします。

- 最大有効射程（Maximum Engagement Line, MEL）: 武器の最大有効射程を示す線。

- 死角（Dead Space）: 陣地から見えない、または射撃できない範囲。

2. データセクション（DATA SECTION）
略図に描いた各目標や地点への、具体的な射撃データを書き込みます。

- 位置（Position）: 主陣地、予備陣地、補助陣地の別を記入

- 武器（Weapon）: 使用する武器の名称（例: M240B）

- 各目標へのデータ:
方向/偏角（Direction/Deflection）: 目標への方角（ミル単位など）
標高（Elevation）: 目標への射角
距離（Range）: 目標までの距離（メートル）
弾薬（Ammunition）: 使用する弾薬の種類
記述（Description）: TRPや目標の説明（例: TRP 1 - 橋）

作成と活用

兵士は、担当する陣地に到着すると、まず周囲の地形を観察・測距し、このRange Cardを作成します。

通常は2部作成され、1部は射手が武器と共に保持し、もう1部は小隊長などの上級指揮官に提出されます。

提出されたカードは、小隊全体の防御計画を立てるための重要な情報として扱われます。

また、部隊が交代する際には、このRange Cardが重要な引き継ぎ資料になります。

後任の部隊は、カードを見るだけで射撃区域の重要な地形や事前に設定された目標をすぐに把握でき、迅速に防御態勢を整えることができます。

このカードはRite in the Rain と同じ紙を使用しているため、雨、汗、オイル/グリス、泥、洗濯、あらゆる悪条件でも耐え、いつでも書き込めるようになっています。

そのため雨に濡れても紙に染み込んだり、よれたり破れたりすることなく、水滴を払うだけでOK。

濡れたコンディションでは鉛筆、Rite in the Rainペン、マーカー、クレヨン、パステルで書き込むことができ、ドライコンディションでは上記に加えて油性ペン、ボールペンを使用することができます。

水性ペンや水性マーカー、万年筆、ゲルペンは使用することができません。

サイズ: 5" x 6" (127 x 152.4 mm)

NSN: 7530-01-693-7602

商品内容: MIST 防水カード X2